神社概要

神社名 小烏(こがらす)神社、通称・小烏社、古名・五烏宮
所在地 山口県柳井市伊保庄西高須
祭神

五烏大明神、五智如来、保食神

神徳 病気平癒、延命長寿、五穀豊穣、創造神、不死鳥
御心 わたしはあなたを守る

由緒

 

 伝説によると、推古天皇の治世において創建。この地で崩御された烏の神を祀る。五烏大明神は五色の烏であるが、本体は五智如来、あるいは大日如来である。のちに、保食神(オオゲツヒメ)とも習合している。なぜ五色なのかというと、陰陽五行説の五行であり、真言密教の五智如来であり、五臓を守るということを表しているからである。伝説に市杵島姫命が登場するなど、宮島との関わりが深い。厳島神社の創立者の佐伯鞍職も、推古元年にイチキシマヒメと感応し、宮島を創始している。

 もう一つ短い伝説があり、そちらは天武天皇の時代に、この地で朱い三本足の烏が生まれて、朝廷に献上したところ、天皇はたいへんお喜びになったというものである。そのことから直ちに元号を朱鳥とし、この地を烏王庄と名付けられた。いずれにしてもカラスの神霊を祀るものである。